無料ダウンロード野村純一 怪異伝承を読み解く pdf
野村純一 怪異伝承を読み解く
本, 大島 廣志
平均的な顧客フィードバック : 4.6 5つ星のうち(1人の読者)
ファイルサイズ : 25.36 MB
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無料ダウンロード野村純一 怪異伝承を読み解く pdf - 内容(「BOOK」データベースより) 昔話や口承文芸学の第一人者・野村純一が“都市伝説”研究の先駆けとなった「口裂け女」や「ニャンバーガー」、昔話に登場する鬼や幽霊、さらに民俗とのかかわりの深い東京・本所や新潟の「七不思議」、近世の巡礼僧「六部殺し」など、豊富な怪異伝承の実例を列挙して論じた文章をまとめる。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 大島/廣志 1948年東京生まれ。國學院大學で野村純一の指導を受け、口承文芸学を学び、全国各地の昔話を記録する。近代における外国昔話の受容と展開、現代伝説の分析等についての論文がある。國學院大學兼任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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昨今では“都市伝説”が一つのブームになっているようだが、その先駆者と言えるのは、恐らく野村純一を置いて他にはいないであろう。「口裂け女」「猫肉のハンバーガー」「蛇を材料とした味の素」等の“噂”-即ち“口頭伝承”の研究に逸早く着手した民俗学者であると同時に、常に国文学者でもあり続けた人である。本書は、そんな彼の論考を読み解きながら「語り継がれる怪異」について考えさせてくれる一冊であり、気軽に野村の研究に踏み込める所は高く評価出来ると思う。さて、本書は数名の研究者が「怪異伝承」「都市伝説」「語録」を通して野村純一について論じ、続いて彼の小論やエッセイをシンプルに紹介した構成となっているが、頁の上下に亘って論考が詰め込まれているので、予想以上の読み応えがある。装丁がコンパクトである上に、値段も決して高額ではない…にも係わらず、これだけ内容が充実しているのはかなり良心的なのではなかろうか。そしてもう一点、誰もが楽しめる親しみ易い題材ばかりである事を特記したい。その内容は…1.「怪異伝承と都市伝説」柳田國男が言及した「一寸怪」、江戸時代の妖怪“件”、或いは現代の都市伝説「口裂け女」「ニャンバーガー」「味の素の原料」に関する小論。2.「怪異を語る昔話」古典を題材に、“一眼一本脚”の神(妖怪?)や鬼の伝承について幅広く紹介。3.「怪異伝承と民族」七不思議や百物語の他、各地に拡散する「子育て幽霊」や様々なヴァージョンの「こんな夜」パターンについて検証。勿論、野村は単にこれらを紹介するのみには留まらない。例えば「口裂け女が鎌を持っている」というのは共通認識であるものの、既に鎌が一般的ではない時代に、何故、敢て「鎌」が選ばれたのか…という疑問を追求したりしているし、「味の素の原料=蛇」という噂の拡散に“風評の恐ろしさ”を論じたりもしている。或いは、各地に残る「子育て幽霊」を題材に“妊婦の埋葬法”に言及したり、更には「こんな夜」(即ち、人を殺して一度は幸せになった人物が、思い掛けなく我が子から「俺を殺したのはこんな夜だったよな」と告げられる)は、実は我が国特有の怪異譚ではなく、韓国にも類例がある事を示唆しながら、改めて「口承文芸」の重要性を説いたりもするのだ。身近な題材を以て口承伝承の奥深さを追求した所に野村の研究意義があり、その面白さを再確認出来る著作であった。尤も、古典作品や方言をそのまま掲載している所は臨場感がある一方で、若干の読み辛さもあり、また、余りにも似通った話が続くので中弛みしてしまう部分もなくはない。然しながら、野村の鋭い着眼点、緻密な分析力に依る「伝承文芸論」は現代の私達に呼応するものである事は確かだ。本書を読んで、彼の研究が再評価されるべきものである事を確信した次第である。
de 大島 廣志
4.6 5つ星のうち (1 人の読者)
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