グレン・グールド: 未来のピアニスト (ちくま文庫)本ダウンロードepub
グレン・グールド: 未来のピアニスト (ちくま文庫)
本, 青柳 いづみこ
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グレン・グールド: 未来のピアニスト (ちくま文庫)本ダウンロードepub - 内容紹介 20世紀をかけぬけた衝撃の演奏家の遺した謎をピアニストの視点で追い究め、ライヴ演奏にも着目、つねに斬新な魅惑と可能性に迫る。 内容(「BOOK」データベースより) 演奏史上ますます多彩な輝きを放ちつづける衝撃のピアニスト、グレン・グールド―彼がのこしたさまざまな謎にピアニストならではの視点から迫り、ライヴ演奏の未知の美しさも手がかりに、つねに新鮮なその魅惑と可能性を浮き彫りにする“原体験”的グールド論。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 青柳/いづみこ ピアニスト、文筆家。安川加壽子、ピエール・バルビゼの両氏に師事。フランス国立マルセイユ音楽院首席卒業。東京芸術大学大学院博士課程修了。1989年、論文「ドビュッシーと世紀末の美学」によりフランス音楽分野初の学術博士号を受ける。90年、文化庁芸術祭賞。著書に『翼のはえた指―評伝安川加壽子』(吉田秀和賞)『六本指のゴルトベルク』(講談社エッセイ賞)など多数。大阪音楽大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 続きを見る
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単行本で2回読み、また文庫本を読んでいる。最初のページから、著者が描くグールドの世界に引き込まれる。著者は、早熟の天才、レーモン・ラディゲとアルチュール・ランボーを出してきて、グールドと対比させていく。文庫でたっぷり400ページ以上あるが、退屈な文章やページがない。グールドについての文章もいいのだが、それらに関連して述べられる、クラシック音楽の、特に様々なピアニストたちの情報が面白い。冒頭に著者が書いているように、著者自らピアニストだが、レパートリーとしてグールドと重なる部分は少なく、リスナーとしても全面的にグールド賛嘆者ではない。それが彼女の分析と筆致に適切な客観性をもたらしている。著者の指摘でなるほどと思ったことのひとつは、グールドの場合「頭でこんな風に弾きたいと思ったことが、そのまま手先ですぐに再現できた」ということ。彼の頭の中で曲が超高速で鳴った時、彼の指先はそのままその速度を実現する。だからある時などは、音符が音を刻む肉体的(技術的)限界まで、音がだんご状態になる直前まで接近する(モーツァルトのソナタなど)。グールドの演奏を聴いていて、ずっと疑問に思っていたことのひとつは、彼が弾きながら洩らす歌声はとても朗々としたものなのに、彼が弾くピアノは乾いたノン・レガートの響きであるのなぜか。どうして歌声とピアノの音色が一致していないのか。その疑問はこれを読んで氷解した。グレン・グールドは、自らピアノで歌うことを禁じたピアニストだった。元々は旋律を歌わせるタイプの演奏家だっが、自らの意思と選択で、歌を禁じた。頭の中で、音楽は朗々と響いている。しかし彼の肉体である手先、指先は違った動きをする(させている)。この本の中に「グールドはポスト・モダニズムが言われる前からポスト・モダニストだった」という言葉が引用されていて、これもこの本の主要テーマの1つ。グールドがプロのピアニストとしてのキャリアを始めた頃、華々しい技術で弾きまくるタイプのピアニスト、たとえばホロヴィッツなどが、世界的に著名で、脚光を浴びていた。ホロヴィッツとグールドは共通点も多いのだが、グールドは彼を仮想敵国とみなして逆側に立った。それまでは、彼も、十分に”歌うタイプ”のピアニストだった。これにアンチを唱えたのが、冷徹な主知主義のピアニスト(たとえば若き日のポリーニ)だが、グールドは、さらにこれに対しても独自の距離をおき、「歌を禁じたノン・レガートの乾いた音」を自らのピアニズムの中心におき、それを究めていく。こうしたことを著者は、グールドの多くの未発表音源を聴きながら検証していく。だが残念なのは、この本では、グールドがグールドになる前の、グールドが私たちの知っているグレン・グールドになっていく過程の分析は詳細だが、それ以後のグールド音源についての論及がほとんどない。だから結局、私たちの目の前に提出されたグールドの音楽については、ほとんど言及されていないような状態になる。始まりまでは語られるが、そこからが何もない。これは今後続編として用意されているのかもしれないが、だとしたらとても楽しみ。この本は単行本の文庫化だが、青が効いているカヴァー・デザインがいい。
de 青柳 いづみこ
4.5 5つ星のうち (2 人の読者)
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