スペインの歴史を知るための50章 (エリア・スタディーズ)本ダウンロードepub
スペインの歴史を知るための50章 (エリア・スタディーズ)
本, 立石 博高
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スペインの歴史を知るための50章 (エリア・スタディーズ)本ダウンロードepub - 内容紹介 イベリア半島に位置するスペインは、アフリカへの玄関口として古来より人の往来が盛んであった。多様な民族や文化の融合という背景をもつ傍ら、現在のカタルーニャ等に代表される地域ナショナリズムが興隆するのはなぜか。歴史からスペインという国を理解する。 著者について 立石博高(たていし・ひろたか) 東京外国語大学学長 専攻:スペイン近代史、スペイン地域研究 主な著書・訳書:『概説近代スペイン文化史』(編著、ミネルヴァ書房、2015年)、『カタルーニャを知るための50章』(共編著、明石書店、2013年)、『アンダルシアを知るための53章』(共編著、明石書店、2012年)、『世界の食文化14 スペイン』(農文協、2007年)、『スペイン歴史散歩――多文化多言語社会の明日に向けて』(行路社、2004年)、『スペインにおける国家と地域――ナショナリズムの相克』(共編著、国際書院、2002年)、『世界歴史大系 スペイン史1・2』(共編著、山川出版社、2008年)、『スペイン・ポルトガル史』(編著、山川出版社、2000年)、『国民国家と市民――包摂と排除の諸相』(共編著、山川出版社、2009年)、『国民国家と帝国――ヨーロッパ諸国民の創造』(共編著、山川出版社、2005年)、『フランス革命とヨーロッパ近代』(共編著、同文舘出版、1996年)、J・アロステギ・サンチェス他『スペインの歴史――スペイン高校歴史教科書』(監訳、明石書店、2014年)、ヘンリー・ケイメン『スペインの黄金時代』(岩波書店、2009年)、アントニオ・ドミンゲス・オルティス『スペイン 三千年の歴史』(昭和堂、2006年)、リチャード・ケーガン『夢と異端審問――16世紀スペインの一女性』(松籟社、1994年)など。 内村俊太(うちむら・しゅんた) 上智大学外国語学部准教授 専攻:スペイン近世史 主な訳書・論文:「16世紀スペインにおける修史事業」(『上智大学外国語学部紀要』50号、2015年)、「16世紀スペインにおける王権の歴史意識」(『西洋史学』240号、2011年)、「16世紀カスティーリャにおける商業都市と王国議会」(『スペイン史研究』24号、2010年)、「カスティーリャ近世都市における聖人崇敬」(『スペイン史研究』21号、2007年)、ジョン・H・エリオット「複合君主政のヨーロッパ」(古谷大輔・近藤和彦編『礫岩のようなヨーロッパ』山川出版社、2016年)、J・アロステギ・サンチェス他『スペインの歴史――スペイン高校歴史教科書』(共訳、明石書店、2014年)など。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 立石/博高 東京外国語大学学長。専攻はスペイン近代史、スペイン地域研究 内村/俊太 上智大学外国語学部准教授。専攻はスペイン近世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
スペインの歴史を知るための50章 (エリア・スタディーズ)を読んだ後、読者のコメントの下に見つけるでしょう。 参考までにご検討ください。
全部で50章に分け、古代から現代まで、現在スペインと呼ばれるようになった地域の歩みについて書かれた本。詳しくて良い本なのだが、内容としてはスペインの歴史についての本といういわば一言で説明がつくものであり、分量も400ページ近くあることから、ここでは本書を読んで個人的に印象的だった点だけに絞っていくつか書いておくことにする。まず第一に、国民国家という概念でいくなら、スペインという地域は現在カタルーニャで独立運動があるほど実際は多様であり、それは歴史的経緯によるものだということ。特に、第VI部の自治州国家の歴史的背景にはその辺の事情が詳しく書かれている。第二に、沿岸部と内陸の広い台地部分の標高差が大きかったため、各国の近世の産業発展において重要だった河川がこの国では交通網としてあまり役に立たなかったこと。恵まれた交易路である地中海に面して古くから沿岸交通がさかんであり大航海時代には世界に君臨した海路の国であったことと対比して考えると、内陸の物流インフラとしての河川がもうひとつであったことは地味ながら重要なポイントかもしれないと思った。第三に、スペインの中世の終わりと近世のはじまりという点で、1492年がはっきりとしたターニングポイントになっていること（イベリア半島最後のイスラム国家の滅亡、ユダヤ教徒追放令、コロンブスのカリブ海到着アスティーリャ語文法の出版）である。章ごとに複数の著者が分担して書いているが、寄せ集め感はそれほど感じない。全体の編集を担当している人がしっかり仕事をしたのだろう。かといってべったり同じ感じで書かれているということではなく、時々コラムもはさんである。巻末には紀元前にイベリア人が居住してからの年表が載っている。スペインの歴史に特化した本を読んだのはこれが初めてだったので、勉強になった。
de 立石 博高
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